聞き上手な人の前では、思いのほかたくさん話をしてしまいます。
「聞き上手」といってまず思い浮かぶのは、自分の話をしないで、相手の話に相づちを打ちながら聞くことですよね。
相手に質問をされたら?
「聞き上手」になるのですから、質問された内容だけを答えます。
例え話をしたりせずに簡潔に答えると、相手の話の腰を折らずに続けることができます。
例え話をついしたくなる
相手に理解してもらいたくて、つい話したくなるのが自分の成功や失敗話。
でもこれ、その時の自分にしか出来ない色々な状況が重なり合って起きたことですので、相手がその時と瓜二つの状況を作れるかというと、それは無理な話なのです。
質問には簡潔に答えるだけの方が相手は話を続けてくれるはずです。
答えがみつからないときは?
相手の質問に対して無理に答えようとせず、相手に委ねてみると、相手が話を続けてくるでしょう。
禁句は、でも・しかし
でも・・・は、相手の話を奪ってしまいます。
「聞き上手」は相手の話を聞くのですから、相手の話を奪って自分の話をすることはしないのです。
相手の話に興味がもてないとき
「聞き上手」になりたくても興味のない話はなかなか耳に入ってきません。
そんな時は、相手はどうしてこの話に夢中になっているのかを考えながら聞いてみると、そこから相手の意外な一面が見えてくるかもしれません。
相手の話を聞くというのは忍耐が必要ですが、聞くことによって相手を理解できれば、職場での円滑なコミュニケーションが図れるはずです。
参考文献 東山紘久(2001)『プロカウンセラーの聞く技術』創元社